調査研究設備

諏訪湖環境研究センターでは、水環境保全に向けた調査研究を進めるために多くの分析機器等を整備しています。ここでは、主な設備を紹介します。

フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)

試料に赤外光を照射し、反射した光を測定することで赤外線吸収スペクトルが得られます。赤外線吸収スペクトルのパターンからプラスチックの種類を同定します。

フーリエ変換赤外分光光度計

ウルトラマイクロ天秤

最小表示が0.1マイクログラムまで秤量できる電子天秤です。微量サンプルの測定に用いています。

ウルトラマイクロ天秤

リアルタイムPCRシステム

 PCRによるDNAの増幅過程をリアルタイムに測定できる装置で、標的DNAの定量が可能です。当センターでは、水環境中における生物の生息数の推定に使用しています。

リアルタイムPCRシステム

倒立顕微鏡

試料を載せるステージの下に対物レンズがあり、試料を下から観察することができます。当センターでは、植物プランクトンの細胞数の計数に使用しています。

倒立顕微鏡

高速液体クロマトグラフ四重極飛行時間型質量分析計(LC-Q/TOFMS)

Q/TOFMSによる高い分解能と質量精度により、環境試料中の幅広い有機汚染物質(農薬など)のスクリーニング分析や複雑な混合物中の成分の同定・定量に優れています。また、災害や事故時における環境汚染の原因物質の究明に活用できます。

高速液体クロマトグラフ四重極飛行時間型質量分析計(LC-Q/TOFMS)

ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS/MS)

PCB、農薬などの300℃程度以下でガス化する物質の定量分析や未知成分の同定ができます。さらに、約1,000種類の物質の一斉分析ができるので、災害や事故時における環境汚染の原因物質の究明にも活用できます。

ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS/MS)

高速液体クロマトグラフ・トリプル四重極型質量分析計(LC-MS/MS)

トリプル四重極型質量分析計を搭載しているため、測定試料中の妨害物質の影響を減らすことができ、高い選択性を確保できます。これにより、GC/MSでは測定できない不揮発性の成分(農薬、LAS)など幅広い有機化合物について、高感度な定量分析をすることができます。

高速液体クロマトグラフ・トリプル四重極型質量分析計(LC-MS/MS)

次世代シーケンサー

当センターが所有するiSeq 100は小型卓上タイプの次世代シーケンサー(第2世代シーケンサー)で、フローセルと呼ばれる基盤の上で並列的に大量のDNA情報を読み取ることができます。主に水中に存在するDNAの断片情報を分析しています。

次世代シーケンサー